実習環境も充実し、幅広い分野で活躍
本学は理論と実践の融合をめざす「行学一如」を建学の精神に掲げ、福祉、マネジメント、教育、保健医療の分野にわたり、4学部9学科を擁しております。社会福祉士や介護福祉士、看護師、保健師、理学療法士、各種教員免許など、さまざまな資格が取得できます。特徴の一つには、本校地周辺に保育園や幼稚園、特別養護老人ホーム、老人保健施設、認知症介護研究・研修センター、附属病院せんだんホスピタルなどの施設があり、学生の実習の場にも役立てられています。心優しく、かつ強さをもった「人づくりのための人づくり」をモットーに、卒業生は幅広い分野で活躍しています。
現場で働く方々にエールを送りたい
予備軍を含め、我が国の認知症患者は800万人とも言われています。その対策は、大きな社会問題になっています。本学は2014年12月に仙台市と「認知症対策の推進に関する協定」を締結し、全学生が認知症に対する正しい理解を身につけられるよう、15年度から「認知症サポーター」の養成講座を必修化し、全学挙げて取り組んでいます。また、関連施設では定期的に「認知症カフェ」を実践しています。今回の映画「ケアニン」は本学の卒業生・加藤忠相氏が運営する事業所などがモデルになり、現場で奮闘する方々にエールを送る気持ちを込めて、協賛に至りました。
福祉の実践者にもっとも大切なことは?
私たちは、暮らしの中で困りごとが起こっても、自ら解決できるセルフケアの力をもっています。しかし、加齢に伴うフレイル(虚弱状態)や疾病・障がい、生活環境の変化による損失など、自分だけでは解消できない状態が、やがてすべての人に到来すると見られます。福祉の実践者にとって知識や技術の習得は不可欠ですが、もっとも大切なことは、「ご利用者の方をひとりの人」として敬い、尊重し相対するという人間観です。「ケアニン」は、まさに目の前のご利用者の心に寄り添う専門職としての介護「人」を描いた映画です。本学の学生に限らず、全国の皆さんにお勧めいたします。